みんなの声から改善した事例を紹介しています。
ドライパックシリーズのさきがけとして1988年に登場した「大豆ドライパック」は、日本生協連を代表するコープ商品のひとつで、全国の組合員さんから絶大な人気を誇っています。素材には、風味豊かな粒よりの北海道産白目大豆(トヨマサリ)を使用しています。ドライパック製法により、加熱するときに大豆が水に浸かっていないため、大豆本来の風味が溶け出さず残っています。手間のかかる水戻しや下煮などの必要もないので、缶を開けるだけですぐ料理の素材としてご利用いただける手軽さもうれしいポイントです。
中国地区四国地区でも人気の高い商品で、2015年2月1回に実施した「CO総選挙」でも「料理に使うのにとっても便利なのはもちろんのこと、そのままパクパク食べられるのが良い!缶を開けて置いておくと、子供達が次々と口の中に放り込んで食べてしまいます」など嬉しいお声を頂いています。
「缶のふたがかたくて開かない。私の力ではどうしようもなかったので、おじいさんに頼んだが無理だったので、結局缶切りであけた。こんなにかたいものなのでしょうか?」
など、ご高齢の組合員さんを中心にイージーオープン缶のふたが開けにくいという声を多く頂いていました。
ドライパックは通常の缶詰と違い、内部が"高真空"になっています。このため、缶ぶたを引いてあける際に力が必要で、全国の組合員さんから「あけにくい」との声が多く寄せられていました。
日本生協連では、缶胴部にあけ方のイラストを表示するなど改善に努めてきました。今回は、缶ぶたを引く時に力がいらないよう、缶の資材の変更を検討しました。
旧缶との対比で開ける際にかかる力は約1/2に低減しました。
缶ぶたを引く時に力がいらないよう、缶の資材を変更しました。もちろん、ドライパックの"高真空"を保つことができるのは必須条件です。検討を重ねた結果、ドライパック製法に耐えうる資材に変更することになりました。
組合員さんの「声聴き調査」では、改善した新缶を、ドライパックをよく利用されている組合員さんにあけてもらいました。旧缶と比較して、「やわらかい、あけやすい」という評価を全員から頂きました。
リング(プルタブ)を起こしたら、力をいれずに一気にあけられることに「パカってあきやすくて驚いた」との感想も聞かれました。